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伊根湾を囲む舟屋群の中ほど、2017年4月にオープンした観光交流施設「舟屋日和」の一角にある鮨割烹『海宮』。二年半前にこのあたりを訪れた時には、海沿いの護岸工事が進んでいたがまだ建物はなかった。食事やお茶をする店の極めて少ないこの町に「舟屋日和」の他にもカフェやレストランが新たにオープンしている。
夕刻に訪ねると、年配の女性グループや家族連れなどで店内はほぼ満席。カウンターの一番端の席に案内していただき、お寿司を注文した。
夜は〇〇御前と名のついたコース料理がメインのようだが、お寿司だけのメニューもあると宿の方から伺ってきた。お酒も飲めず一人で長い時間をかけて食事するのは気が重かったのでちょうどいい。海辺だからこその味や食感が鮮烈。美しく暮れてゆく海と舟屋群をすぐ目の前に眺めながら、一つ残らず美味しくいただいた。
写真は海側から見た朝の「舟屋日和」の建物。中央が「海宮」、左隣の三連の屋根は「INE CAFE」。丘の上に見えるのは「道の駅 舟屋の里伊根」。