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護王神社へお参りした後、蛤御門から京都御苑に入り拾翠亭へ。
五摂家の一つであった九條家の屋敷内にある拾翠亭は、およそ200年前の江戸時代後期に建てられたものと伝えられているが、今もお茶会に利用される現役の茶室。
受付をしてくれた女性の方が「今なら貸し切りですよ」と微笑む。薄暗い建物の奥へ進むと、目の前の九条池に張り出すように座敷と縁側が続く。曇天と周りの木々を映した九条池は深い緑色。その中で蹲の横のツツジの赤と藤棚の紫がひときわ鮮やかに目を惹く。
急勾配の階段を登り、高い目線から同じ風景を眺める。九条池に架かる高倉橋を渡る人の姿が途絶えると、まるで時が止まったような風景。
階下に降りて建物を辞して周りの庭を少し散策し、門を出て回り込むように渡る高倉橋から拾翠亭の全貌を眺めた。
2019.4.25