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大原野神社側の仁王門からの長い坂道を登るルートで参拝したいと思っていたが、今回は願徳寺を拝観した後、その塀沿いから南門へと回る。
桜でも紅葉でもない時期に行っても面白くないよ…と言われてそれを承知で来たものの、JR東海のCMにもあったように、紅葉の名所は青紅葉の名所でもあり、また夏椿や紫陽花、初夏を彩る草花が緑深い境内に趣を添えて、生き生きと美しい。西行法師ゆかりの桜も今は青葉を繁らせて回りの緑に溶け込む。
阿弥陀堂から続く瑠璃光殿にはご本尊の薬師如来とその体内物の小さな小さな薬師如来像、それを取り囲む幾軀もの仏像。とりわけ両端の巨大な仁王像は圧巻。いずれも間近でじっくりと拝見できる。しかし内部に漂う独特の空気…残念ながら長居が少々キツい。
再び表に下りて、他には人の姿のない緑の境内を散策し、願徳寺下の駐車場へと戻る。見下ろすように市街地を望む景色が美しかった。
花見んとむれつつ人のくるのみぞ あたらさくらのとがにはありける西行法師
桜の季節も今日のように境内独占状態でゆっくり眺めることができるなら、ぜひ訪れてみたいものだけれど…
2015. 6.10