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詩仙堂から住宅地の細い道路をたどって程なく圓光寺正門へ。
ゴールデンウイークなどハイシーズン明けは修復工事に入る寺社も多いが、こちらも門を囲む塀の塗り替え修復中。
緩やかな上り坂と鉤の手に続く階段を登り、拝観受付へ。
端正な趣の奔龍庭を抜けて中門の先に進むと、左手に本堂、右手に十牛之庭がある。本堂手前の大きな蹲は水琴窟。
緑深く美しい庭を、本堂の縁の赤い毛氈に座ってゆっくりと眺めた後、再び庭に降りて木立の間を散策する。
うねるように盛り上がる木の根、竹林のそこここに勢い良く顔を出す筍、その間に小さな石仏が点在する。
庭を抜けると村山たか女の墓の標識。一般の墓地とともにあるようだが、そこは素通りして左手の丘に続く階段を登り、徳川家康公の墓へ向かう。
生い茂る木立の間からは寺を俯瞰してさらに市街地が眼下に広がり、あまり足元の良くない階段と坂をずいぶん登ってきたものだと思う。
帰り際に瑞雲閣で現存最古という木活字や書物などの展示を拝見した。
2013. 5.9