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ぜひお会いしたい阿弥陀さまだった。
ポスターやパンフレットで拝見した独特の佇まいと端正なお顔立ち、そして永観律師とのエピソード。拝観受付を済ませて順路通りに巡る道すじを、ワクワクしながら辿っていく。時期的に人影が少ない。阿弥陀堂にたどり着いた時は私ひとり。思いの外お小さい姿に少々驚きながら、厨子の右側に回り込んで、左肩越しに振り返るお顔を間近で拝する。凛として、優しげで...
緑深い山肌に抱かれて、高低差のある楽しい迷路のような回廊がいくつもの堂宇伽藍をつなぐ。ダイナミックにカーブを描いて登る臥龍廊、登りきった先に開ける眺望。立ち去りがたい思いのするお寺である。
2012. 5.30